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有機農法で地域の自然に変化がありましたか(2002.12.10)


Q1 もう一つ質問したいのですが、
無農薬栽培を始めてから水田の周りの自然に変化はありましたか?
(用水路や川に生息する生物の種類が増えたなど)

確かに、最近は昔より生き物が多くなったかもしれません。
子供の頃、よくいたアメリカザリガニ、カワニラ(蛍のえさ)、タイコウチ、メダカ、タガメ・・・等は15年くらい前にはあまり見えなくなっていましたが、最近はやや多いのかもしれません。
私の地域にかぎってはそれは、無農薬とは因果関係が薄いと思います。私たちが行っている無農薬栽培は、面積的には地域の水田の中のごくわずかです。むしろ、昔使用していた魚毒性の高い農薬(水生動物に影響が強い農薬 例えばPCP)が近年は使用されなくなったことが大きな原因と思います。
地域を挙げて無農薬を行っているところはほとんどないので、なんとも言えないところもあります。
ただ、幸い、私たちの地域では、メダカも蛍もサワガニも・・・色んな水生動物がたくさんいます。幸いなことです。HPにも少しだけ紹介しています。


私は無農薬栽培が栽培者の方々に受け入れてもらうにはどうしたらいいのか考えるためにいろいろな無農薬農法を調べているのですが、あらためて無農薬栽培のむずかしさを感じました。

無農薬栽培が栽培者すべてに受け入れられることはまだまだ困難な点が多いです。農産物をはじめどのような生産物でも、需要と供給の関係があります。需要と供給の関係で価格が決まります。無農薬のものを価格が高くても望む人はごくわずかです。また、みんなが無農薬で農産物を栽培したら、食糧危機になります。
 日本では大昔から食糧が不足してきました。そのため、戦が絶えなかったり、大きな飢饉が起こったりしてきました。日本の食糧自給率が100%を越したのは30年くらい前の事です。それまでは日本は食糧が不足していました。また、地球規模でも食糧難に困っている人が多くいます。今の日本で安定的に米が生産され(今は過剰という贅沢な問題が発生していますが・・・)ることが出来る大きな要因は農薬と肥料です。そう簡単には農薬肥料を否定することはできないと思います。
 ただ、農家としては、肥料、農薬は、必要最小限の使用にとどめるべきだと思います。今まで、指導者や農協が作成してきた栽培基準のとおり農薬肥料を使用するのではなく、農作物をよく観察して、必要なものだけを使用することが大切だと思います。
農業は残念ながら、「自然」なものではなく、人為的な「環境破壊」であることは認識する必要があります。自然の生態系の中では多種多様な植物動物の生態系のバランスがとれているから特定の虫や病気の大発生が少ないのですが、田んぼや畑には一種類の植物しか植わってません。ですから特定の病害虫が発生します。だから農薬も必要なのです。

 無農薬栽培で私たちが行っていることは温故知新です。少なくとも江戸時代はみんな有機無農薬で農業をしていました。それに近い事をしているのが私たちの無農薬栽培で時代に逆行したものかもしれません。ただ、需要ある範囲で私たちは無農薬を行っています。(アレルギー体質、アトピーの人等)。むしろ、私は、農薬使用を最低限に抑えた栽培法で作った農産物を皆さんにはお勧めしています(私も農薬を使った農産物を食べています)。

 最近トレーサビリティーという言葉がよく耳にされます。農産物は誰がどのように作ったかは消費者の興味の深い所です。私たちはそのニーズに答えて、顔が見える農産物流通をめ目指しています。実際私たちに会い、田んぼみてもらい、納得して頂くことがもっも良いかたちと思います。逆に生産者からみても、自分の栽培した農産物を誰が食べるかわかって栽培すると、より責任ある栽培ができると思います。ちょっと脱線しましたが、私たちの考えを述べさせて頂きました。

最近寒い日が続きますね。私の従兄弟が茨城県の石下町に住んでいます。今日電話したら、昨日雪が10p位降ったそうですね。岡山でも今日は少し雪が降り、綺麗な雪景色になりました。私の子供は今中学1年、3年、小学5年ですが、中学生はやっと期末試験が終わったところです。
風邪なんかひかずに、勉強に頑張ってください。


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