TOPQ&A>010615

病害虫発生したら農薬をまくのですか(2001.6.15)


Q1
害虫のウンカや病気のイモチ病、モンガレ病が発生したときにはやっぱり農薬をまくのですか
A1
「まきません」
農薬には、害虫を殺す殺虫剤、病原菌を殺す殺菌剤、雑草を除く除草剤、生育を調節する生育調整剤があります。
 私たちが、有機無農薬栽培とか減農薬栽培に取り組んで今年で、8年目になりますが、今までの試行錯誤の中で、殺虫剤と殺菌剤を使わない方法は何とかできるようになりました。虫や病気を防ぐには、虫や病気にかかりにくい元気な稲を作ること、なるべく田んぼの中に稲がいる期間を短くすることが大切です。従って、比較的生育期間が短くてしかも食味が良い「コシヒカリ」を、通常よりやや遅めに田植えすることにしています。
 また、土づくりに力を入れ、肥料を減らし、やや粗植(株間を広く植えて風通しを良くする)にして、肥満にならない稲作りに努めています。
稲の病害虫の中で怖いのは、イモチ病とウンカです。イモチ病は、チッソ(肥料)を減らして軽減されます。また、ウンカ(特にトビイロウンカ)は9月中旬以降に多発するので、それまでに収穫できるように栽培します。
このような栽培法で今までの8年間は殺虫剤や殺菌剤は使わずに栽培することができました。イモチやウンカが多発したこともありません。
病気や害虫が多発しなように栽培しているのですが、もしも多発して収穫皆無になりそうだったらどうしようかな???。 たぶんそのときは手遅れでしょうし、今までの殺虫剤や殺菌剤を使わなかった努力も無駄になるし、たぶんまかないと思います。
 それよりも、虫や病気にかかりにくい栽培法をもっと研究したら、そんな事態にはならないと思っています。
Q2
台風10号の被害は
 平成10年10月17日の深夜から10月18日の未明にかけて、岡山県を通過しました。実はそのころには、稲刈りが終わっていて、田んぼにはお米はありませんでした。従って、稲は大丈夫でした。
 普通、大きな台風は9月中旬以降に岡山県にきます。さっきのウンカの話とおなじですが、台風がよく来る時期までに何とか収穫が終わるように、比較的早稲品種のコシヒカリを栽培しているわけです。心配してくれてありがとうございました。

福島県の郡山でもたぶんコシヒカリがたくさん作られていると思います。
郡山と岡山の違いが温度が違うと思います。郡山の方が気温が低いと思います。
そのため、ウンカやモンガレ病は郡山では少なく、イモチ病が郡山では問題になると思います。(モンガレ病は高温で、イモチ病は低温で発生しやすいです)
次に、岡山は西の方にありますので、郡山より、台風がきやすいと思います。
また、ウンカやコブノメイガといった害虫は中国大陸から偏西風に乗ってやって来ます。ですから、郡山より、岡山の方がこれらの害虫が来やすいと思います。
このように、日本の中でも地域によって、病気や害虫の発生が異なるので、稲作の方法(農薬をなるべく使わない稲作りの方法)が色々と違うと思います。田植えの時期や苗づくりの方法、水管理の方法、作っている品種なんかを調べてみたらおもしろいと思います。また、もっと西で暖かい九州や梅雨のない北海道の米作りを調べるのもおもしろいと思います。是非調べてみてください。

前へ戻る