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育 苗

播種できた育苗箱をいよいよ苗代に並べますが、前もって苗代の準備をしておかなくてはなりません。
苗代の準備ができたら苗箱を並べ、育苗を行います。育苗も目標は、よくそろった元気な苗を作ることです。


作業名 作業内容 使う道具や材料
苗代
作り

(4月下旬)
鍬で溝をあげます できました
あらかじめ、水溜を、苗代をする2週間前に行い、土を十分になじませてから苗代づくりを行います。
田んぼに、鍬で溝を掘って、苗箱を置く短冊を作ります。
この溝をあげる作業は、腰にきます。重労働は無理せず、少しづつするのが基本です。
苗のそろいをよくするため、短冊は均一に水平に作ります。
クワ
田植え靴
施肥
短冊が完成すると、今度は肥料を短冊の上にやります。
有機無農薬栽培用の苗は、鶏糞、または有機653という有機物100%の非化学肥料を使います。
肥料が均一にまかれていないと苗も均一にできません。
施肥が終わると、ならし板で、短冊を水平に整えます。
バケツ
ならし板
苗箱
並べ
慎重に並べていきます だいぶできました
いよいよ短冊に苗を並べていきます。苗箱は土が入って1箱が、1.5sくらいあり結構重たいし、泥水の中の作業で、しかもやや中腰の作業なので、腰痛が起こらないように、少しづつ慎重に置いていきます。
被覆
苗を並べ終わったら今度は、その上に新聞紙と有孔ポリを被覆します。
新聞紙は、あらかじめ、ノリで長く貼り合わせておいたものを使用します。
発芽には温度が必要なので、保温のためポリで被覆します。また、保湿のためポリの下に新聞紙を敷きます。

また、稲の品種がわかるように、木の板を立てておきます。
新聞紙
有孔ポリ
木の板
カラス
よけ
都会の方では、カラスがゴミをあさったり、いろいろと「わるさ」をしますが、田舎のもむらでも、カラスはやはり「わるさ」をします。この苗代の新聞紙や有孔ポリを破ったりします。
そこで、最近は毎年、苗代の周囲に竹の棒を立てて、テグスや防鳥糸(商品名ニゲロン)を張ってカラスの被害を防止しています。
竹の棒
テグス
苗代

完成

今日は疲れた泥まみれ!!(2003.4.19) 岸父&息子
完成です
やっと完成です。
この播種作業は天候を見据えて、タイミング良くしないと苗作りの失敗につながります。
苗代作りの理想的な気象条件は
苗箱を置いた日以降が天候が良いこと
稲の苗の発芽は、温度が必要です。苗を並べた以降に気温が低かったり、雨が降ると、発芽が遅れたり、発芽しなかったり、苗が不揃いになってしまいます。最悪の場合、苗代をやり直すことになることもあります。
従って、苗代をする日以降の週間天気予報をよく見て、苗を苗代に並べて以降、最低でも3〜4日は暖かく、晴天であると予測される日に苗代をしなければなりません。
苗代をする日は雨の日や風の日はダメ
雨の日や、風の日だと、苗箱がうまくおけないし、風が強ければ被覆資材がうまくできません
苗代を作ったら早めに苗箱を置くこと
苗代ができたら早めに苗箱を置かないとうまく箱が土に密着せず、苗箱への吸水が均一にならない。
播種してたら翌日くらいには苗代に並べたい
種まきした苗箱は翌日には、苗箱に並べて、直ちに発芽させないと、発芽が遅れる。発芽が遅れると良い苗にならない。
播種、苗代、箱並べの日は、休日であること
これらの作業は大人数でしないと苦しいので、子供も学校が休みの土曜日曜がいい
4月下旬に行うこと
田植えを5月下旬からため、育苗期間35〜40日を逆算して、4月20日頃にこの作業を行いたい。
それに合わせて、催芽、播種ができていること
この条件の日に合わせて、播種ができていなければなりません。
これらのことをよく考慮して、種籾準備、播種、苗代作業を行わなければなりません。もちろんそれらの作業にどれくらいの時間がかかり、人もどれくらい疲れるかも考慮する必要があります。

上右の写真は、平成15年の苗代作業が終了した時の岸親子の写真ですが、この年は、この時期雨が多く、雨の作業計画を考えているうち、段取りで、仕方なく突貫工事で夕方から夜に苗代を作った時です。服もズボンもどろどろ、あ〜疲れた。
被覆除去
被覆除去直後、ばっちり育っています。
被覆除去直後の様子です。これくらいばっちり揃って発芽して、苗が伸びていたら100点満点。
後は、水管理さえしてやれば苗はほぼオートマチックにできあがります。
水管理
苗の葉先の水滴
夕方または朝、苗をみてこのように葉先に水滴がつきます。これは、稲苗はしっかり根から水分を吸っている証拠です。
上の写真のように、短冊の周りの溝の部分に水をためておきます。これで、育苗に必要な水は十分です。
一般的な育苗でしたら、苗箱を並べて、毎日上から水をかけないといけませんが、この方法だと、水やりは必要ないので水管理はらくちんです。苗代を見て、溝の水が減っていたら苗代田んぼに水を送るだけでいいのです。
また、溝に水があれば、保温効果も高く、特に苗箱を置いた直後の4月下旬には、まだ霜も降りることもあり、そのとき、溝にしっかり水があれば霜の害も出ることはありません。

苗の完成
鶏  糞 無 肥 料 化学肥料 鶏  糞 無 肥 料 化学肥料
できあがった苗です。この年は、有機無農薬の苗は鶏糞を肥料にして作りました。鶏糞肥料(写真左)では化学肥料を使った苗(写真右)に比べて、やや草丈は短く、色も薄いのですが、ずんぐりしないい苗ができました。
さすがに、無肥料の苗(写真中)は色も薄く、あまり大きくなりませんでした。

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