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もむらいすの栽培基準

1 「もむらいす」とは

久米郡久米南町の竜山地区の籾村セーフティーライス倶楽部のメンバーが地域の立地条件を生かして栽培した有機栽培農産物(米)及び、特別栽培農産物(米)のことです。
 私たちの米作りのコンセプトは温故知新です。昔の農法に振り返り(昔はみんな農薬も化学肥料も使わずに栽培していた)、地域にある資源を生かして、地域内で有機物の循環をすることがいいと思っています。だからなるべく外部のもの、原材料が不明なもの、私が理解できないもの、すべてが証されていないものは使用しないようにしています。
有機栽培農産物(米) 有機JAS規格をクリヤーし、さらにそれより厳しい規格である「おかやま有機無農薬農産物」の基準に沿って栽培したお米です。籾村ならではの「きれいな水」と「豊富な地域内の有機物」を活用して、化学肥料・農薬を一切使用しない栽培です。除草等に労力が多くかかるので、1人当たりで栽培できる面積は30a位が限界です。
特別栽培農産物(米) より多くの人においしくて安心できる籾村産の米を味わっていただくために、兼業農家の多いメンバーで精一杯の努力で農薬と化学肥料の使用を控えたお米です。具体的には、病害虫にかかりにくい健康な稲作りにつとめて、原則として本田では殺虫剤、殺菌剤は使用せず農薬は除草剤の1回のみの使用としています。また、豊富な有機物を活用した土づくりにより、化学肥料の使用は標準の栽培の半分以下としております。

2 竜山地区の概況

  岡山県久米郡久米南町の竜山地区は標高250〜400m程度の山間地であり、1戸当たりの水田面積は約100アールと近隣の地域よりは規模は大きいが、ほ場条件が劣悪で、ほ場整備が遅れており、狭小な棚田がほとんどである。そのため、水稲を中心とした農作物の生産コストが他の地域に比して高く、またその低減も地形、水利等の自然条件のため困難な状況にあります。加えて、地区の高齢化指数(60歳以上の人口の割合)は50%を超え、農業の担い手不足、水田の荒廃が進展しつつあり、今後農地の荒廃を防ぎ、農業生産を維持するための方策が求められています。一方ではこの地域は、水田水利はため池または、天水田がほとんどであり、水田の用水に産業排水及び生活排水が入らず水はきわめてきれいであること、また、本地域の棚田ののり面は水田面積に比して大きくこの草苅作業に労力が多くかかるのですが、茅(すすき)を中心とした良質な有機物となる山野草が多くとれること等の他の地域にない特長があります。 こうした実態の中で、地域農業の活力向上、農業の担い手の確保、並びに農地の保全のためには、米を中心とした農作物への付加価値の向上をはかることが必要不可欠と考えます。またその方法として 、地域資源を活用し、化学肥料や農薬に極力依存しない農産物の生産が本地域では適していると考えています。

3 栽培ほ場の条件

  1. 水田の用水は、産業排水、生活排水の影響がほとんどないこと。
  1. 栽培ほ場は、一般栽培水田の農薬の影響が及ばない場所とする。栽培ほ場の団地化ができていること
  1. 地域内の有機物を活用した土づくりができていること。

   

4 栽培基準

  1. 土づくり
  2. 病害防除
  3. 除草対策

5 生産の管理方針(有機JAS認定申請より抜粋)
                          籾村セーフティーライス倶楽部

1 種苗の管理
 @有機農産物由来の種苗を使用することを原則とする。
 A組み換えDNA技術を用いて生産した物は使用しない。
 B有機農産物由来の種子が入手できない場合は、その理由を明確にした上で非有機の種 苗を使用する(別紙の1)

2 肥料及び資材の管理
 @土づくりのための堆肥は地域内自給を基本とする。具体的には、堆肥の原材料は当該ほ場の作物残さ(イナワラ、籾殻等)及び、ほ場周囲の山野草(カヤ等)、当倶楽部員の飼育する家畜の糞尿等とする。この場合、各組合員において原材料の名称、製造方法、作業期日等の記録を保存しておくこととする。
 A当該ほ場又はその周囲に生息又は生育する生物の機能を活用した栽培方法をとる。
 Bやむを得ず外部購入資材を使用する場合は別紙2の資材を用いる。

3 病害虫・雑草防除の管理
 @病害虫、雑草防除の基本方針は別紙3の(1)のとおりである。
 Aやむを得ず外部購入資材を使用する場合は、別紙3の(2)にかかげる資材を使用する。

4 生産に使用する機械・器具の管理
 @使用する機械器具は全てリストアップし、併用の場合は土や収穫物が混入しないよう、清掃、洗浄ほ方法を定める。

5 輸送、選別、洗浄、貯蔵、包装その他の工程に係わる管理

作業種類 管理内容
輸送 @輸送に使用する機械や車(特に収穫物に直接触れるもの)からの汚染を防ぐため、輸送前に必ず水で洗浄する。
A有機農産物の収穫物を輸送するときは、非有機農産物と一緒に輸送しない。
選別
 調整
@米の選別調整にあったては、非有機農産物の混入を防ぐため、農協等のライスセンターを利用せず、個人有の籾摺機・米選機及び籾村セーフティーライス倶楽部共有の精米機・選別機を利用する。 
A野菜の選別にあたっても、非有機農産物の混入を防ぐため、収穫かごを分けるとともに、選別調整時には、非有機農産物の選別調整を行わないようにする。
洗浄 @野菜の洗浄にあたっては、洗浄水は汚染されていない井戸水を用い、洗浄作業時には、非有機農産物の洗浄作業を同時に行わない。
貯蔵 @有機農産物を貯蔵場合は共同の低温貯蔵庫に保管するものとする。その場合、非有機農産物と、積み場所を区別すること。
包装 @水稲の場合、30s紙袋出荷の場合は、農協の紙袋に包装し、10s包装の場合は、籾村セーフティーライス倶楽部で製作したものに包装する。
A野菜では、ポリ袋に包装して出荷する。

6 出荷
 @非有機農産物との混同を避けるため、明確な表示をする。
 A同一空間内に有機農産物と非有機農産物が同時に置かれる場合は、コンテナ、パレット等の色を異なるものにするするなどして、明確に区別できるようにする。
 B野菜の場合、輸送中の汚染を防ぐために、適切なパッキングを行う。
 C出荷量・荷姿・表示の有無・出荷先等を記録する。
 
 附 則
この管理方針は、平成13年4月1日から施行する。

別紙
1 非有機種苗

作物名 種苗の別 種苗の薬剤処理 有機・無薬剤処理種苗の入手困難な理由
水稲(コシヒカリ)
里芋
サツマイモ
売っていない。
有機農産物より採取することを基本とするが、種子伝染性の病害に冒された場合は種苗更新する。

2 購入する肥料及び資材

番号 肥料・資材名 主たる原料 使用方法 製造会社名
菜種粕 菜種粕 田植え後、本田に散布 ニッコウ製油
有機653 菜種粕他 元肥・追肥 三興
液体マルチ 活性炭 田植え後本田に散布 大日精化
雑草防除の方法 耕起・代かき・中耕、マルチング、手取り除草、動力除草機
アイガモ放飼
害虫駆除の方法 アイガモ放飼
防疫の方法 水稲種子の塩水選、水稲種子の温湯浸

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